金融機関が融資を実行したくなる決算書・試算表には共通点が2つあります。
1つは明瞭である事、もう1つは金額・数字のバランスが良いことです。
1つ1つの勘定科目(収益や費用の科目名)が、
その会社の業務の実態に則しているという事です。
例えば会社の収入源が2つあるのであれば売上1・売上2とするのではなく
○○売上・△△収入とする事です。
取引先との飲食代を何でも「交際費」勘定にするのではなく
実態に応じて分類し、接待であれば「交際費」勘定、
打合せであれば「会議費」勘定とする事を言います。
又、通常「雑費」で処理する項目でも、「雑費」勘定の金額が多額になり
バランスが悪く見えるようであれば、新聞代・書籍代を「新聞図書費」勘定に、
送金料・振込料を「支払手数料」勘定に振り替えるとバランス良く見えます。
これはある勘定科目の金額の内訳を見るためです。
総勘定元帳は日付・取引内容・金額といった会計データを
集約的に表現する唯一の場所です。
同じ取引内容なのに総勘定元帳の摘要欄が異なるのであれば
「一貫性」が無くなってしまいます。
見づらい総勘定元帳は決算書の金額の信憑性を低下させてしまいます。
融資担当者が表示処理に一貫性のない見づらい総勘定元帳をみたら、
本当に月次監査が「キチン」と行なわれているのか疑いたくなると思います。
当事務所では摘要欄の表示処理に一貫性のある総勘定元帳を作成し明瞭でバランスの良い
決算書・試算表を作成しております。融資の際は是非ご利用下さい。